今回はインプラントについて述べたいと思います。
インプラント治療については名前を聞いたことがある方が多いと思います。歯科治療の中でも一部の先生が行う治療ですが、失った歯を「インプラント」という材料で歯のように戻す治療です。
近年は高松市にもインプラント治療を行う医院が増えてきたため、虫歯や歯周病によって抜歯をしなければいけない状態と診断されてその後の治療の選択肢にインプラントを選ばれる方が増えてきています。
当院には他院からの紹介の患者さんも多くいらっしゃいますが、今まで通われていた他院の説明に不安を抱いて当院に来院される方も少なくありません。
そこで、まずインプラント治療を受けたいと相談する際に皆様で確認してほしいことをお伝えします。
失った歯の部分に再び咬むための方法の選択肢は最大で5つあり(入れ歯、ブリッジ、インプラント、移植、何もしない)、それらすべての説明を歯科医から受けたか、インプラントを入れた後に入れたインプラントが歯周病になるリスクをしっかりと説明を受けたか、これらの説明をしっかりしているかどうかは一つの判断基準になります。
他にもたくさんの注意事項がありますが、これらのことは最低限お伝えすべきことですので、かかりつけの先生にもよくご相談ください。
インプラント治療を行う歯科医には、骨に「ネジ」を入れる外科手術と、被せものを入れる「かみ合わせ」の技術、そして入れたインプラントを長く持たせるための「歯周病」の技術すべてが揃わないといけません。
それぞれどれがかけても片手落ちとなり、入れたのはいいが、うまく機能しない、長持ちしない、となってしまいます。
また、そこで、担当の歯科医からしっかり説明を受けること、そしてそれが理解できるような説明であることが重要です。
失った部分にだけ目が行きがちですが、ときにはインプラントを入れるために矯正治療を行う必要もあるなど、お口の中は全体のバランスで成り立っています。
インプラントは健康で美味しくご飯を食べるための方法の一つです。
入れ歯では達成できない噛む喜びを手に入れ、末永く使うためにも歯科医、スタッフとよく相談して、健康で楽しく食事を摂ることができるようにお力になることができれば幸いと考えております。