インプラント治療の効果を長期間維持するためには、治療前後の生活習慣が大切です。
本記事では、インプラントの寿命を長くするための食事や生活習慣について解説します
1 インプラント治療とは
抜歯が必要になったときに行う治療で、歯を失った部分の顎にインプラントと呼ばれる
人口の歯根を埋め込み、その上から人口の歯を取り付けます。インプラント治療後は、もともと生えている歯のように食べ物を噛んだり、味わったりすることができます。また、治療の際に歯を削る必要がないため、残りの健康な歯を守ることもできます。
2 食事
1)バランスの良い食事
栄養バランスのとれた食事は、口内組織を良い状態で維持するために欠かせません。例えばカルシウムやビタミンDは骨の健康に重要で、これらは乳製品、魚、豆類などから摂取できます。抗酸化物質とビタミンCは歯肉の健康を支え、これらは果物や野菜、全粒穀物から摂取できます。
2)糖分と酸性飲食物の制限
糖分を多く含んでいたり、酸性の強い飲食物は虫歯や歯周病を引き起こしやすいので注意が必要です。口内には数百種類の細菌が存在します。その中には食べ物から摂取した糖分を栄養源に活動し、その過程で酸を作るものもあります。この酸が歯の表面を覆う固い層(エナメル質)を溶かしていき、最終的に小さな穴、つまり、虫歯を作るのです。また、この酸が歯茎と歯の間に長時間付着すると、歯茎が腫れたり、出血したりする歯周病に繋がる可能性があります。
3 生活習慣
1)口腔ケアの徹底
ブラッシングとフロッシングは、インプラントを清潔に保ち、口内環境を維持するために必要不可欠です。特に、インプラントの周囲は汚れが溜まりやすいので、こまめに清掃するようにしましょう。また、歯科医院に定期的に通いプロによるクリーニングを受けるようにしましょう。
2)定期的な歯科検診
定期的に歯科検診に通うことで、インプラントや口内の他の問題を早期に発見することができます。早期に問題を発見し対処することで、インプラントの寿命を延ばすことができます。
3)喫煙を避ける
喫煙は口内の健康に悪影響を及ぼします。ニコチンは血管を収縮させ、組織の修復能力を低下させます。これはインプラントの治癒過程に影響し、その寿命を短縮する可能性があります。
4 まとめ
インプラントの寿命を延ばすためには、食事と生活習慣が大きな役割を果たします。栄養バランスのとれた食事を心がけ、適切な口腔ケアを行い、定期的に歯科検診を受けることが重要です。これらの生活習慣を実践することで、インプラント治療の効果を最大限に引き出し、その寿命を長くすることができます。